聖夜の僕ら

2003年12月9日


暗い夜道で役に立つほど
発光する鼻を持つ君は凄い

褒め殺した彼も彼だが

 
疑いもせず
涙を流してまで喜ぶ僕も僕であった


物心ついて
僕が卑屈に鼻を鳴らして
以来
彼は何も言わなくなった
鈴の音だけが
静かに鳴り響く夜空


人々の幸せを運びながら
彼も
僕も
さして人々の幸せを願うわけでもなく
毎年淡々と仕事をこなしている
はじめの頃に確かに持っていた 
ある種の使命感は
いつかどこかへと消えてしまった
馬鹿げたこと だなんて思ってやしないさ
思ったとしても
決して口に出したりはしないさ


未だに人を信じている
純粋な心を持った物欲まみれの子供宛てに
アバレンジャーの超合金
セーラームーンの変身セット
関係は無いが
包装紙は翌日即行で破るのかい?


穢れない心を持ち続けた御褒美に
心尽くしの一箱を
きみに
 
 
 
 
 
 
 

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